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Megrez90SD天体望遠鏡

スタークラウド 宮野店長様

乙女高原観望会ではお世話になりました。たいへん楽しかったです。
ありがとうございました。

今回は、先月購入したメグレス90SDのファーストライトでした。
せっかくなので、印象などを報告します。

まず、夕方日没直後の条件下で、昼間のような明るいバックグラウンドの中に、こと
座のε星(ダブルダブル)がクッキリと分離して見えたのには驚きました。
スタークラウドさんでは、ウィリアムオプティクスの鏡筒を、一台一台宮野さんがみ
ずからコリメーターテストしているということです。人工星で回折像と焦点内外像を
チェックしているということなので、レンズの圧迫やズレ等がなく、光軸が合ってい
ることはもちろん、球面収差の補正状況などもチェックできるでしょう。外国製品な
ので、設計上の能力がキチンと発揮できていることが重要ですから、安心して購入で
きました。

また、ガラス材も通常のEDに使われるFPL51ではなく、フローライトにも準ず
る性能のFPL53を使用していることも、購入に踏み切った理由です。
実際、星雲星団や二重星、土星、昼間の風景を見ても、色収差は判りませんでした。

星像は国産競合機種を上回るという話も聞いていましたが、F6.9なので、設計上
のバランスがいいのだろうと思います。ネットで見ると海外では写真鏡としても良い
ようですが、専用の0.8×レデューサー(フラットナー)があるようなので、ぜひ
ラインナップに入れていただきたいです。

さて、以前から持っている20センチシュミカセと見比べてみた印象ですが、夜半に
かけてシンチレーションが悪くなったことも影響しているのか、200倍かけてトラ
ペジウムを見る限り、9cmしかないメグレスの方が星像がずっと小さく鋭く見えま
した。20センチくらいから気流の影響を受けやすいということもあるのでしょう
ね。
架台はポルタと組み合わせましたが、操作感は軽快で、振動も少なく快適です。

乙女高原の空がいいこともあり、とくにオリオン大星雲のような明るい星雲では、口
径差はあまり感じられず、屈折特有のヌケと切れ味の良さから、むしろメグレス90
の方がいい印象でした。シャープなレンズというのは気持ちのいいものです。いつで
も低倍率から高倍率までキッチリ使えるのも魅力ですね。
これからは、20cmシュミカセは、系外星雲やO-Ⅲフィルタ等を付けての惑星状
星雲、散光星雲など、主に低倍率で暗い天体用にといった使い分けになりそうです。

機械の工作精度も精密な印象です。特に1:10のマイクロフォーカッサーが快適で
した。ピントをていねいに追い込めるのはもちろん、指先で軽く回せるので、高倍率
でもピント合わせの震動が少ないのは大きなメリットです。

接眼部は3点支持のクレイフォード機構ですが、ドロチューブにメタルのコロ受けプ
レートが貼り付けてあるようなので、経年変化も少ないでしょう。レボルビング機構
まで付いており、塗装も良く、国産とは違ったつくりがいいです。

なお、スムーズなかわりに、重い機材を付けるとドロチューブが伸びてしまうので、
接眼部の裏側の六角ナットを締めれば固くできるのですが、クレイフォードの設計
上、あまり強く締め過ぎるのも良くないでしょうね。
また、ドロチューブストッパーはネジで押すだけの単純な仕組みなので、フォーカッ
サーを動かすときはメタルプレートに傷が付かないよう完全にゆるめておいた方がい
いのでしょう。
せっかくの精密さを永く維持するため、こういったことは解説ペーパーにして、製品
の梱包に入れて欲しいと思います。

取り扱いの楽なコンパクトな鏡筒ですから、東京の自宅で、気軽に月、惑星、二重星
を見ようと思っていましたが、これだけ見えるのなら、いずれ、最高の空を求めて登
山に持っていくことも考えたいと思います。鏡筒は3.2kgしかなく、登山にはより
軽い架台を考えなければいけませんね。

いいことばかり書いてしまいましたが、実際のところ特に不満はなく、高級感があ
り、買って良かったと思います。アルミケースまで付いており、2台限定15%オフ
の特価品を購入したこともあり、たいへんおトクでした!!

しっかりと品質管理を行っているスタークラウドさんの姿勢は、消費者である天文
ファンに大きなメリットだと思い、感じたことを書きました。
今後のご発展を祈念いたします。
(東京都、N様)

Megrez90SD 2008年モデル

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